地力に勝るとわの森三愛がゴールラッシュ 9発の大勝で北海道大会進出

とわの森三愛イレブン(写真=有岡志信)

 札幌市白旗山競技場で行われたDブロック代表決定戦は、とわの森三愛が格の違いを見せ、9-1で札幌工に圧勝した。前半に4得点し、試合を決定づけると、後半も波状攻撃を見せて5得点。3年連続5度目の北海道大会進出を決めた。

 とわの森三愛は前半10分まで3本のCKを奪うなど、圧倒した試合展開を見せた。システムは4-4-2で、センターバックの2枚を残し、両サイドバックが高い位置をキープ。ほぼ試合の主導権を握り、札幌工に付け入る隙を与えない。両サイドを効果的に使った攻撃が機能した。

 ゴールラッシュの幕開けは前半15分。MF草間陽翔(2年)の先制弾を合図に、札幌工のゴールに襲いかかる。21分にはゴール中央からMF宮西朔大郎(3年)、31分にGKのこぼれ球をFW本地隼人(3年)がたたき込んだ。35分にはマークがズレ、シュートコースが空いたところを札幌工に決められ、3-1とされた。前半終了間際、CKからの流れで再びMF草間が自身2得点目を決め、前半で試合を決定づけた。

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とわの森三愛 vs 札幌工(写真=有岡志信)

 後半に入っても、とわの森三愛の攻撃のペースは落ちない。むしろ、前半の勢いが止まらない、といった感じだ。守備の時間が長い札幌工の疲れを見越して、積極的に1対1の勝負を仕掛ける場面も。疲労の見える札幌工はリアクションでの対応が多く、1歩、2歩前を走るとわの森を追いかける展開が続く。30分すぎ、FW岩谷青龍(2年)が中央から20メートルのミドルシュートを決めると、試合終了間際に途中出場のMF畠山怜士(3年)がGKとの1対1を冷静に見極め、技ありのループシュートをきれいに決めた。

 2得点のマルチゴールを決めたのはMF草間、FW本地、MF畠山の3人。10月16~18日に帯広市などの十勝地方で開かれる北海道大会(1~3回戦)に向けて、とわの森三愛が強豪相手にどんな戦いを見せてくれるか。楽しみになってきた。

(文・写真=有岡志信)