西武台がFW松原海斗のゴールで追い付き2試合連続PK戦を制す!関東一を下し来季プリンス関東1部参入決定

西武台(埼玉)vs関東一(東京)

 12月21日、プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)の決定戦が山梨県の押原公園グランドで行われた。第1試合、西武台(埼玉)vs関東一(東京)は1-1のまま延長戦でも決着が付かずPK戦に突入し、西武台がPK戦を4-3で制した。勝利した西武台は来季のプリンス関東1部参入が決定し、敗れた関東一は22日に鹿島学園(茨城)とプリンス関東1部昇格をかけて対戦する。

 試合は西武台が序盤から攻勢を仕掛ける。立て続けにCKも獲得し、ゴール前にボールを送る。しかし、関東一の1番GK笠島李月にことごとく防がれ、ゴールを奪うことが出来ない。すると関東一は10番MF肥田野蓮治が中盤でボールを収め、右サイドに大きく展開。ようやくいい形の攻撃をみせ、これで獲得したCKから先制点が生まれる。12分、右CKをショートで始めると、6番MF堀井榛人がクロスボールを中に入れる。これをGKが弾いたところを、ゴール前に詰めていた7番MF藤井日向がゴールに押し込んだ。

 これで勢いに乗った関東一は9番FW本間凛のヘディングシュートや8番MF若松歩夢のカットインシュートなどチャンスを作っていく。しかし飲水タイムを挟んで西武台も反撃。11番MF丸山実紀がCKからボレーシュートを放てば、9番FW市川遥人も惜しいヘディングシュートを放つ。37分には右サイドをMF丸山が突破し上げたマイナスのクロスから14番MF和田力也がシュートを狙う。しかし関東一のDF陣が身体を張ってシュートコースを消すことでゴールを隠し続け、前半を1-0で終わらせる。

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 後半はスタートから関東一がペースを掴む。11番FW坂井航太が度々DFラインの裏に抜け出しチャンスを作る。しかしセカンドボールを拾えず劣勢の西武台も、ここで切り札にとっておいた17番FW松原海斗を投入。するとそのFW松原がすぐに結果を残す。61分、中盤から8番MF岡田瑞生が裏に出したボールに、「前半外から見ていてあそこのスペースが空いていると思っていたので、ハーフタイムに『俺が入ったら裏に蹴って欲しい』とボランチに伝えていた」というFW松原が完璧なタイミングで抜け出す。そしてGKとの1対1も冷静に制し、見事にゴールネットを揺らした。

 同点に追い付いた西武台はその直後にもFW松原が裏に抜け出しシュートを放つ。しかしこのピンチをGK笠島が防いだ関東一はそこからMF肥田野が躍動し押し返す。MF肥田野は右サイドを中心に、対峙する相手を剥がし次々とチャンスを作っていく。しかし西武台DF陣の頑張りもあり、もう一歩のところでゴールを奪えず。アディショナルタイムには西武台がMF丸山の突破から決定機を迎えるもポストに弾かれこちらもゴールならず。試合はこのまま後半も終了し10分ハーフの延長戦に突入する。

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▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)