後半は攻守におけるギャップがなくなり、両ワイドを起点に積極的に攻撃に出る機会を増やす。すると13分、大久保を起点とした攻撃でサイドを揺さぶり、右WB石原峻吾(2年)のラストパスに先制点を決めた井田が右足ダイレクトで放ったシュートがゴールネットに突き刺さった。

 その後は追加点は生まれなかったものの、最後まで攻め続けながら2-1で勝利。MF山倉大路(2年)主将は「(後半は新チームになって)一番良かったんじゃないかと思います」と語った。

 昨年は池田監督が赴任3年目で、指揮官の代名詞である「攻めて勝つ」を初めて掲げ、インターハイ予選では県ベスト16に入ったが、そこを超える成績を狙った選手権予選は無念の不戦敗となった。そういった中で池田監督は「まず今日試合が出来たことが本当に良かった」と振り返る。

 今年は昨年の代でもスタメンだった大久保、山倉、DF飯塚平真(2年)、DF栗原歩叶(2年)を中心にコンセプトを継続し、この日の後半に見せたようなスタイルで県8強越えを狙う。エースを担う大久保が「先輩たちの想いも背負って、良いところまで行けるようにやっていきたい」というように川口北は昨年プレー出来なかった先輩たちの分も今年1年にぶつけるつもりだ。

 記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登

▽令和3年度埼玉新人戦(新人選手権大会)北部支部
令和3年度埼玉新人戦(新人選手権大会)北部支部