後半に入っても主導権を掌握。粘り強く相手の攻撃を跳ね返しながら、サイドを上手く使ったアタックで相手ゴールに迫る。追加点こそ奪えなかったが、最後まで自分たちの戦い方を貫いて勝利を手にした。
尚志 vs 東北学院(写真=松尾祐希)
試合後、梅津コーチは選手たちの奮戦を労い、今大会の戦いぶりについて手応えがあったと話す。
「こちらが要望してくれていることを発揮し、それを実行する素直さも見せてくれた。勝利に結びつけられたこともよかったです」。
ただ、課題もあった。それが決定力だ。梅津コーチは言う。
「去年はずっとPK負け。今年の課題はFW陣の得点力なので、そこは意識している」。
昨年度のチームはインターハイ、プレミアリーグ参入プレーオフ、選手権といずれも無失点で終えながら敗退。3試合とも押し込まれたわけではなく、決定機を作りながらも決めきれずにPKで敗れた。そうした苦い経験を踏まえ、今年は得点力の強化がポイントになっている。今大会は優勝できたかが、得点力はまだまだ物足りない。今大会で出た課題を踏まえ、どのような進化を果たすのか。幸先の良いスタートを切った尚志は更なる成長を目指し、開幕に向けて調整を続けていく。
(文・写真=松尾祐希)
▽第21回東北高等学校新人サッカー選手権大会
第21回東北高等学校新人サッカー選手権大会