決勝弾を呼び込んだFW田口輝一の賢さと奥原崇監督の助言!FC東京U-18が市立船橋に完封勝利

FW田口輝一が決勝点となる先制ゴールを決めた(写真=佐藤亮太)

 高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EAST第9節・FC東京U-18市立船橋が行なわれた。

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 開始直後、小雨が降るなか、試合は0-0で迎えた72分に動く。FC東京U-18のFW9熊田直紀のパスを受けたMF14松本愛己が左サイドを駆け抜けクロスを供給すると、ゴール前中央に走りこんだFW15田口輝一が頭で押し込み先制。

 これが決勝点となりFC東京U-18が1-0で今季初の完封勝利。勝点を「18」に伸ばし順位を3位とした。殊勲のFW田口は「ヘディングシュートは苦手だが、練習で取り組むうちに少しずつ決められるようになった。試合で活かせてよかった」と語った。

 試合前、FC東京U-18のメンバーを見て驚いた。この試合、フル出場したFW熊田、DF13東廉太、そしてベンチスタートのDF3土肥幹太は、この日まで千葉県内で行われたU-18日本代表候補合宿に参加。しかも同日の午前、韓国大学選抜と練習試合に出場していたからだ。

 「きょうの試合が重要なことは彼らも分かっている。ケガなく終えてホッとしている」と、FC東京U-18の奥原崇監督。

 出場、起用までには様々な交渉、調整、そして本人のコンディション、意志の確認が必要だった一方、さまざまな状況を想定し、メンバー表を数パターン、用意していたそうだ。

 万全なメンバーで臨んだゲームだが、振り返れば、内容は市立船橋が一枚上だった。

 先週末、インターハイ千葉県予選優勝の勢いそのまま。中2日の試合でもなんのその。攻守に執拗なプレーを繰り返した。なかでも両チーム最多3本のシュートを放ったFW10郡司璃来は要所でチャンスに関与し決定機を演出。いつ決めてもおかしくなかった。

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