柏U-18は「気炎万丈」を貫いた(写真=佐藤亮太)

 「きょうはみんな違うなと感じた。気持ちの強さが出ていた」と話したGK21ハーパータイガオリバーは「きょうのような大一番で何ができるかを考えた時、逃げずに、自分の成長につなげるために、チャレンジし続けた結果。みんな仲が良いので、その仲の良さがプレーにつながった」と話す。

 また柏の9番らしく、ここ一番で2得点決めたFW山本は「攻めの姿勢は変えなかった。ゴールへの意識を絶やさなかった」とし「メンタル的に辛い時期はあったが、ここで折れたらプロではやっていけないと思う。自分のなかでは曲げずに練習に全力で取り組んだ」と振り返った。

 「チームワークの良さがあったからこそきょうの結果になった。この1年、やり続けたことが最後の最後に出せた」と酒井監督が喜びもひとしおなのも、うなずける。

 キックオフ直前の集合写真で3枚のユニフォームが掲げられた。これは試合に出られなかった選手の分までという思いが込められていた。ここにも柏U-18のチームワークの良さが感じられた。

 「仲間、そして応援していただいたみなさんのおかげでこの1年、戦い抜くことができました。ありがとうございます」と試合後、スタンドに向かって挨拶した主将DF5西川龍瑠。

 その背中の向こうに見えた「気炎万丈」の横断幕。

 意気込みがほかを圧倒するほど盛んなこと。非常に意気盛んである様子を示すこの言葉。

 まさに「気炎万丈」を貫いた90分だった。

(文・写真=佐藤亮太)

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