静岡学園MF髙橋とマッチアップしたG大阪DF和泉(写真=会田健司)

 後半に入るとゲームはさらに激しさを増す。ガンバ大阪ユースが前半にも増して球際への圧力を上げ、左SBのU-17日本代表DF15和泉圭保と左サイドハーフのMF23大倉慎平が相手のキーマンである右サイドの髙橋に猛チャージ。

 特に「前を向かれたらめちゃくちゃ上手いので、とにかく後ろ向きでプレーをさせて厳しくバチバチいこう」と、中学時代の先輩である髙橋とマッチアップした和泉が奮闘。それでも静岡学園が髙橋にボールを集めたことでG大阪はそこから攻守をひっくり返しゴールを生み出した。

 60分、ガンバ大阪ユースは左サイドでボールを奪うと和泉が素早く中央右のFW9南野遥海へ展開。ボールを受けた南野が迷いなく右足を振り抜くと、シュートはGKに触られながらもゴールに吸い込まれる。

 遂に同点に追い付いたガンバ大阪ユースは75分、左サイドで相手を追い込みスローインを得ると、そこから和泉が左足で中央の日笠にピンポイントクロス。これを日笠がヘディングでゴールに流し込んだ。

 これでガンバ大阪ユースが試合をひっくり返すと、その後は両チームの選手が気持ちを前面に出した死闘が繰り広げられる。しかしスコアが動くことはなく、2-1のまま試合終了。逆転勝利のG大阪が今季3勝目を挙げた。

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