チームを引っ張った両チームの10番(左)東大阪大敬愛MF盛岡瞬(右)金岡MF保名要

 前後半をスコアレスで終え勝負はPK戦に突入。両チーム6本目まで全員が成功し迎えた7本目。先攻の東大阪大敬愛のシュートがポストに嫌われたのに対し、後攻の金岡はしっかり決め切り決着。7-6でPK戦を制した金岡が農芸の待つ2回戦に進出した。

 試合後金岡の松本監督は「リーグや練習試合でも勝てない試合が続いていた中で、試行錯誤しながら生徒とも話し合いながら、4-4-2でしっかり守備を整えながら"相手のサイドの裏を徹底して狙おう"と」と狙いを持って試合に入ったとコメントし、「大人しいチームなので、お互いに声を掛けて協力して戦えるように」とチームで戦えた事が無失点で切り抜ける事に繋がったと話した。

 金岡は「前半の早い時間に点を取られて苦しくなって、前に行ってカウンターでやられる事が多かった」と最近の試合では先制点を許してしまう事で苦しい展開になっていたが、この試合では「相手も競り合いが強かったので、弱気にならず強気で行きました」と松本監督が言うようにDFラインを高く保てたことで中盤でも相手に自由を与えなかった。

 本来はFWだが怪我人の状況もありこの試合ではボランチの位置に入ったMF保名がボールを落ち着かせられた事もチームを助けた。最後の崩しのイメージの共有やクロスの質など、課題はあったものの金岡イレブンにはこの勝利は自信になった事だろう。

 (文・写真=会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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