安定した守備にゴールにも迫った興國CB西川(写真=会田健司)
後半に入ると、興國が攻撃に変化を加える。左サイドの宮原勇太が一つ内側のレーンに立つことで縦パスを引き出し、そこから高い位置を取った古瀬が大外から縦に勝負。これによってDFラインを破る回数を増やしていく。
45分には興國に決定機。右サイドで常藤が獲得したFKを14番MF早坂優空が中に入れると、ゴール前に走り込んだ西川がヘディングシュート。しかしこのシュートはわずかに右に外れる。
ベンチの内野智章監督から「テンポを上げろ!クロスを上げろ!」と声が掛かる中、48分には左サイドでセカンドボールを拾った11番MF平古智也が前線の動きを確認してDFラインの裏に浮き球を通す。このパスで右から内に走り込んだ17番MF岡野真拓が抜け出すも、トラップが流れてGKに詰められてしまう。
9番FW山崎帝も投入してさらに攻勢を強める興國。しかし関大北陽も1番GK野津照太郎とキャプテン14番DF大平直哉を中心に最後のところで弾き続ける。
そして59分には相手CKを拾った関大北陽がカウンターを発動。ここぞとばかりに6人が一気に駆け上がると、右サイドに展開しクロスに13番FW村田将太が右足で合わせる。シュートはわずかに外れたものの、押し込まれ続けた関大北陽が6対5と数的優位の決定機を作り、追加点を狙う姿勢をみせた。
試合時間も残り10分を切ると、猛攻を仕掛ける興國に対し関大北陽はDFラインを6枚にして対抗。ボールを弾いては途中出場の16番FW森山響己が追いまわす。最後の最後まで興國の攻撃を凌ぎ切った関大北陽。虎の子1点を守り抜き1-0で全国大会への切符を掴み取った。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選