関大北陽が興國にリベンジ&下剋上!プリンス勢を次々倒し3大会ぶり23回目の全国へ

MF福場の約65m超ロングシュートで先制した関大北陽(写真=会田健司)

 6月11日、令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選準決勝が行われ、第2試合で関大北陽興國が対戦。MF福場の約65m超ロングシュートで先制した関大北陽が興國を1-0で下した。なお決勝戦、履正社vs関大北陽は6月12日に万博記念競技場で行われる。

【フォトギャラリー】準決勝 関大北陽 vs 興國

 関大北陽にスーパーゴールが飛び出した。

 前半7分、自陣DFラインの前で相手を囲んでボールを奪うと、パスを受けた4番MF福場壮洸が顔を上げ相手GKの位置を確認し、迷いなく右足を一閃。

 「僕はキックが武器の選手なので常にゴールは見ているんですけど、自分がボールを持った瞬間に"これは入ったな"と実感が湧いたので蹴りました」と福場の右足から放たれた約65mの超ロングシュートはグングンと伸びて、前目にポジションを取っていたGK山際壮太の頭上を越えワンバウンドしてゴールに吸い込まれた。

 試合序盤からボールを支配し、相手を押し込んでいた興國だったが、この予想外の失点がプランを狂わせた。

 「自分のゲームプランでは我慢して0-0で延長まで行くかなと思っていたので、選手たちに我慢しろと言い続けていた」(矢田竜之監督)という関大北陽にとっても予想外の先制点。このゴールが関大北陽イレブンに勇気を与えた。

 得点後もボールを支配する興國。DFラインでパスを回しながら、ワイドが空くと5番CB西川楓人と3番CB常藤奏から鋭いボールが入る。特に左サイドの10番MF宮原勇太は抜群のボールコントロールで起点となり、6番SB古瀬夢叶が内側を追い越すパターンからチャンスを作る。

 しかし、関大北陽もアグレッシブな守備で対抗。ボールへの寄せが速く、ボールを奪うことが出来なくても相手に危険なプレーをさせない。

 圧倒的にボールを支配した興國だったが、古瀬がチャンスを作ったものの決定機と呼べるシーンはなく、逆に関大北陽はボールを奪えばショートカウンターを仕掛け、サイドの裏にボールを運ぶことで奪われてもリスクを減らした。2トップの10番FW東村春と9番FW亀井文貴は献身的にプレスを仕掛け続け前半を終えた。

【次のページ】 準決勝 関大北陽 vs 興國(2)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選