身体を張った守備で勝利に貢献した関大北陽キャプテンのDF大平(写真＝会田健司)
興國にとっては最後まで1点が重くのしかかった。
試合後、キャプテンのMF宇田光史朗は「ちょっとのところで足が伸びてくるところは気持ちだと思うし、自分たちの課題である"外した瞬間に刺す"ところでテンポが遅れてしまった。それがまだまだ今日も出来なかった」とゲームを振り返り、「危険な位置ではなかったんですが、良くない奪われ方をして、僕らもカウンターに対応しようとしたところですぐに打たれたので、正直びっくりしました」と失点シーンについて話した。
自分たちのゲームが出来ているにもかかわらず、大一番を落としてしまった興國。しかし今大会では前線の選手の離脱が続き、中盤から上野を前線に抜擢し見事にハマった。バイエルンワールドチームに参加しているMF千葉大舞や、FW山崎、MF小林嘉人など、アタッカーも多く控えているが、今後のオプションとして上野のワントップが計算できるのは収穫だ。
インターハイ出場は逃したものの、悲願のプレミア昇格に向けてここからまた勝負が始まる。
一方、プリンス1部の3チームを倒し見事に全国出場を勝ち取った関大北陽。最終ラインで相手の攻撃を跳ね返し続けたキャプテンのDF大平は「ここ2年結果が出ていない状況で、"今年変わろうぜ！"とチーム一丸となって始動してしっかり結果を残せたので嬉しかったです。去年、選手権で負けた相手なので、そこはみんなでリベンジしようと挑みました。そして今年の目標が"下剋上"で、下から喰いついていくと始めたので、そこも嬉しかったです」と"リベンジ"と"下剋上"を達成した事を喜んだ。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ（総体）大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ（総体）大阪予選
