3月12日、2022 九州高等学校サッカー大会～九州はひとつ～が開幕。清水総合公園で行われたグループリーグA組の第二試合、 鵬翔(宮崎)vs神村学園(鹿児島)は神村学園がFW西丸の2ゴールと神村学園中のエースFW名和田のゴールで3-0と快勝した。

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　久し振りの実戦となった神村学園は日本高校選抜に選ばれているFW福田師王とMF大迫塁が不在の中、昨年の全国中学校体育大会で優勝を果たした神村学園中の3年生もメンバーに加え初戦に挑んだ。対する鵬翔は第一試合で筑陽学園に6-1で大勝しこの試合に臨む。

　試合は2分、神村学園が左CKを得ると弾かれたボールを空中で繋ぎ、20番DF中江小次郎が頭で前線に送ると、オフサイドラインギリギリで素早く反応し、裏に抜け出した12番FW西丸道人が思い切り右足を振り抜きゴールネットに突き刺した。

　幸先よく先制した神村学園だったが、DFラインの裏へのボールが中々合わず、決定機を作ることが出来ない。しかし、強度の高さやボールを失った後の切り替えの速さで相手を上回り、ボールを握りながらゲームを支配する。

　同点に追い付きたい鵬翔だったが、神村学園にプレスを剥がされるシーンも多く、最終ラインで凌ぐ展開が続く。それでも前半終了間際の30+1分には、第一試合でハットトリックの13番FW永富裕汰が起点となり、2列目から飛び出した8番MF福留綾人が決定機を迎えるもシュートは左に逸れてしまい、そのまま前半を終える。

　後半に入ると神村学園はボランチに入った15番MF笠置潤が躍動。ボールを失わずに攻撃のリズムを作ると、ドリブルで運んでからのスルーパスや、正確なパスをサイドへ供給するなど、速く正確な判断で中盤を制圧する。

　すると39分、神村学園はその笠置からのロングフィードを左サイドで受けた10番FW名和田我空(中3)がカットインシュート。しかしこれは右ポストに弾かれ惜しくもゴールならず。

　名和田はその後、左ウイングからボランチに移動。すると神村学園に待望の追加点が生まれる。53分、相手陣内で縦パスをカットした名和田がはたいて駆け上がると、ボックス内右で11番FW積歩門からスルーパスを受け右足でニア上にシュートを突き刺した。

　これで2点にリードを広げた神村学園は58分にも前線のプレスからボールを奪い、抜け出した積のGKを外す横パスを受けた西丸が無人のゴールに流し込みダメ押しの3点目。そのまま3-0で試合は終了し、神村学園が鵬翔に勝利した。

　(文・写真＝会田健司)