長崎総科大附が虎の子の1点を守り切りルーテル学院を下す

長崎総科大附の10番MF山下竣介(写真=森田将義)

 2月に行われる予定だった九州新人大会の代替大会「九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~」が3月12日に開幕。グループBの長崎総科大附ルーテル学院の一戦は、11番FW桑原誓良のゴールを守り切った長崎総科大附が1-0で勝利した。

【フォトギャラリー】2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~ B組 長崎総科大附 vs ルーテル学院

 3分には長崎総科大附がロングボールで相手DFの背後をとると、14番FW新垣太一のパスから、19番DF横山恒星がクロス。ニアに入った桑原が頭で合わせて、先制した。

 以降も試合の流れは8番MF竹田天馬が「前半は全員が喋りながら、良い距離で立ち位置がとれ、展開や展開した後の関わりが出来ていたので良かった」と振り返る長崎総科大附。ボールを奪ったら素早く前方にパスをつけて、厚みのある攻撃を繰り出していく。

 18分には10番MF山下竣介のパスに反応し、桑原が左サイドから攻撃参加。中に入れたマイナスのパスから、竹田がゴールを狙ったが、ルーテル学院の1番GK松村純信の好セーブに阻まれる。

 22分には右サイドでボールを持った竹田のパスから、山下がミドルシュートを放ったが、枠の右に逸れた。

 一方のルーテルは押し込まれながらも、失点以降は上手く耐えられていただけに、主将の9番DF山本翔太は「試合の入りと終わりは一番点が入りやすい時間帯なので、そこの確認をもう一度チームでやっていきたい」と反省を口にした。

 後半の長崎総科大附は、「守備のスイッチを入れる所でバラバラに行ってしまったので選手の距離が遠くなり、アプローチの距離や連動性がなくなった」(竹田)。

 対するルーテル学院は相手の出方に応じてできなかったビルドアップが上手くいき始め、相手ゴール前まで迫る場面が増えた。

 後半11分には7番MF長﨑義喜が右サイドに展開。10番MF厚地陽賢がゴール前にパスを入れたが、DFにクリアされる。15分には右前方に入った浮き球を8番MF高野虎之介がゴール前に展開。このボールを11番FW古場楓雅が合わせたものの、シュートは枠を捉えられなかった。

 以降もチャンスを作りながら1点は奪えず、山本は「個人戦術の足りなさを痛感した。相手の出方に応じた判断がまだ出来ていない。少し出来た場面もあったのですが、そこからどうゴールに行くかまで考えられたら良かった」と口にした。

【次のページ】 ルーテル学院は大津の存在を刺激に

▽2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~
2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~