昌平は代名詞でもあるテクニカルな攻撃を展開

MF長準喜は高い打開力で昌平の攻撃をリード(写真=多田哲平)

 3月20日、第4回 J-VILLAGE CUP U18の予選3日目で、昌平(埼玉)と浜松開誠館(静岡)が対戦。1-1の引き分けに終わった。

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 立ち上がりにペースを握ったのは昌平だった。サイドアタッカーの篠田翼(U-17日本高校選抜)、FW小田晄平(U-17日本代表)のふたりを欠きながらも、代名詞でもあるテクニカルな攻撃を展開しスピーディにゴールへと迫っていく。とりわけトップ下の長準喜(新2年)、左サイドハーフの前田大樹(新2年)というふたりのドリブラーの打開力は圧巻。2、3人の相手に囲まれてもボールを失わず、チームに推進力をもたらしていた。

 何度も浜松開誠館ゴールに襲い掛かり得点に近づいていた昌平だったが、思わぬ形から先制ゴールを許す。

 30分、一瞬のスキを突かれてペナルティエリア外でFKを与えてしまう。すると、相手のレフティCB原田渉夢の放った鋭いボールがゴール前のスクランブルを生み、GK上林真斗の反応が遅れてしまったのだ。

 この失点で勢いを削がれた昌平はその後、次第に息が噛み合わない場面が散見。コンビネーションでの崩しが減り、効果的な攻撃が繰り出せなくなっていく。

 当然、そうした停滞感は守備面にも表われ、相手へのマークが甘くなると、40分には中盤から強烈なミドルシュートを浴びせられる。これはGK上林のファインセーブで間一髪凌いだものの、重いムードは払しょくできず、ビハインドで前半を終えた。

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