U-17日本高校選抜は総合力の高さを見せて見事に優勝(写真＝多田哲平)

　3月18日から4日間に渡って開催された第4回 J-VILLAGE CUP U18を制したのはU-17日本高校選抜だった。今大会の最大のライバルとも言えたU-17日本代表に2-0で勝利するなど予選3戦を全勝で首位突破すると、予選2位で上がってきた履正社(大阪)との1位決定戦を2-0で制し、20チームの頂点に輝いた。

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　決勝で見せつけたのは、個のスキルだけでなく、巧みな攻守の連動だ。

　U-17日本高校選抜は4-4-2のシステムでスタート。GKは藤澤芭琉(徳島市立)、最終ラインは右から鈴木大翔(尚志)、新谷陸斗(東山)、宝納拓斗(佐賀東)、保田成琉(阪南大高)。2ボランチに白井柚希(静岡学園)、真田蓮司(東山)。サイドハーフには右に田原瑠衣(大津)、左に篠田翼(昌平)が並び、2トップは小林俊瑛(大津)、福田秀人(米子北)。いずれも新3年生。

　対する履正社は3-4-2-1システム。3バックは右から東尾大空(新3年)、平井佑亮(新3年)、加藤日向(新3年)。右ウイングバックに河野朔也(新2年)、左ウイングバックに西坂斗和(新3年)。2ボランチは中鉢大翔(新2年)と小田村優希(新3年)で、シャドーは古田和之介(新3年)と川端元(新3年)という組み合わせた。1トップには寺地健心(新3年)が入った。

　序盤こそ相手に攻め立てられ、CKから立て続けにピンチを迎えたU-17日本高校選抜だったが、8分の左SB保田のシュートをきっかけにリズムを掴み、度々履正社ゴールを脅かしていく。

　16分に左サイドハーフの篠田とボランチの白井が畳みかけるようにシュートを放てば、37分にはFW小林がディフェンスラインの背後を突き、GKと1対1のビッグチャンスを作り出した。

　履正社の絶え間ないプレッシングに苦しむ時間はあり、36分にはロングスローからあわや失点というピンチを迎えながらも、ほとんどの時間で連動した組織を保ち、試合の主導権を握ったまま前半を終えた。