仙台ユースは山田が1G1A、聖和学園は藤田・石澤のミドル炸裂。宮城県勢対決はドロー決着

1ゴール・1アシストと存在感を示した仙台ユースDF山田泰樹(写真=小林健志)

 4月10日、聖和学園高三神峯キャンパスサッカー場にて行われたプリンスリーグ東北第2節では、聖和学園ベガルタ仙台ユースの宮城県勢同士が対戦した。

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 プリンスリーグ東北は本来4月3日に第1節を実施する予定だった。しかし、県によっては3月中旬までコロナ感染拡大による部活動自粛要請により練習ができないチームがあり、またチームによっては感染者が出るなど、さまざまな事情が重なったため、第1節は全試合延期となり、第2節が開幕戦となった。

 こうして迎えた開幕戦。先制したのは仙台ユースだった。

 前半9分、MF登録でボランチもできるが、この日はセンターバックに入ったMF高橋櫂(3年)が右サイド斜め方向へロングフィードを入れる。ボールを受けたのはトップチームに2種登録されている右サイドバックDF山田泰樹(3年)。「聖和の背後は狙えるという話をしていて、センターバックの(高橋)櫂とも話をして(ロングフィードを背後で受ける形は)練習していました。下に速いボールを流すだけだったので、(小野)獅道があとは決めてくれました」と振り返った通り、速いグラウンダーのクロスをFW小野獅道(3年)がゴールに押し込み、先制に成功した。

 その後も仙台ユースが決定機を作り出す展開だったが、前半の途中から徐々に守備を修正した聖和学園は、次第に仙台ユース陣内に攻め入り始めた。

 そして35分にドリブルでゴール正面へ顔を出し、ミドルシュートを放ったのは、今年の聖和学園のエースナンバー14番を背負うMF藤田晴(3年)だった。「チームとして押している中、自分が決めたいと思って、相手GKの股を狙ってゴールできて良かった」という技ありゴールが決まって同点に追いつき、1-1で前半を終えた。

 しかし後半開始早々の46分、仙台ユースはまたもDF高橋のロングフィードが攻撃の起点となる。高橋のロングフィードを受けたのはまたしても山田。「GKが出てきていたのが見えたので、トラップでかわしながら落ち着いて(ゴールに)流し込めました」と相手GKを落ち着いてかわして、無人のゴールにボールを流し込んだ。

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