ゴール前で競り合う両チーム(写真＝竹内松裕)

　4連敗中のブラウブリッツ秋田U-18と、3連敗中の明桜。今季プリンスリーグ東北に昇格した秋田県勢対決「秋田ダービー」の記念すべき第1ラウンドは、苦境を脱して勝利を目指す意思がぶつかり合う展開となった。

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　前半の立ち上がりはロングボールの応酬となった。両チームが前線にボールを送り、セカンドボールを奪い合う。勝てていないチーム同士ということもあってか、どこかプレーに硬さが見られる展開の中でペースを掴んだのは明桜。小野亮輔（3年）を中心に中盤でキープし、両サイドに展開して中央にクロスを送っていく。ブラウブリッツ秋田U-18は明桜の攻撃をはね返して前線を走らせるが、明桜のディフェンス陣はDF3久米楓（3年）やDF菅野琉空らが体を張って相手のチャンスの芽を摘み取り相手を自陣に押し留める。

　20分前後になるとブラウブリッツ秋田U-18が徐々に中盤の高い位置でボールを奪えるようになり、FW9浅利都碧（3年）やFW19八重樫悠太郎（2年）が推進力を発揮して敵陣に迫っていく。MF鈴木陽成（3年）は左サイドで起点となり、ドリブルやカットインからシュートに持ち込んだ。ブラウブリッツ秋田U-18は前半終了間際に連続してCKを獲得するなど押し込んでいたが得点にはつながらず、スコアレスで折り返す。