ブラウブリッツ秋田U-18 vs 明桜(写真=竹内松裕)
ハーフタイムに明桜の原美彦監督は「ゴール前に入っていく人数が少ない。そこを振り切っていかないと」と声を掛けて選手たちを送り出したという。その言葉に応じ、後半は開始から明桜が怒涛の攻撃を見せる。FW7畠山昴琉(3年)が左サイドを突破してシュートを放ち、FW11藤山成弥(3年)はあわやというシーンを作った。
しかし先制したのは、守備の時間が長くなる中でも耐えて失点を許さず試合を進めたブラウブリッツ秋田U-18だった。62分、右サイドからクロスがファーのMF鈴木に渡る。「ボールが相手の頭上を越えたら1回トラップするイメージはできていた」とMF鈴木は冷静にシュートを決めた。
複数の決定機を作りながら先制された明桜は諦めずに反撃に出る。ブラウブリッツ秋田U-18は前掛かりになる明桜の背後を狙うが決定力を欠く。
こうして迎えた80分に明桜が追い付く。中央をドリブルで突破したFW9臼田成那(2年)が利き足とは逆の左足を振り抜き豪快に決めた。
追い付かれたブラウブリッツ秋田U-18は途中出場のMF6安藤功記(3年)が直接FKをバーに当てるなど惜しいシーンを作ったが勝ち越しはならず。明桜は間際にカウンターで敵陣に迫るもGK山岡凌空(3年)がファインセーブでしのぐ。選手たちは最後まで懸命に走ったがスコアは動かず試合終了。両チームが連敗を止めて勝点1を分け合った。
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 東北
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