岡山学芸館vsファジアーノ岡山U-18(写真=寺田弘幸)

 学芸館はチャンスを仕留められなかったことが響いて追い掛ける展開になったが、後半にさらに推進力を強めてゴールを奪い取りに行く。

 攻撃をリードする9番の今井拓人が相手の背後を狙ってプレッシャーをかけ、2列目から山田蒼が出ていって中央突破を図っていくと、後半からはボランチの岡本温叶が右SBに回ってサイドからの攻撃も活性した。

 学芸館が攻め、岡山U-18が守る展開が続いたなか、64分に獲得したPKを岡本が決めて同点に追い付いた学芸館は、80分にもPKを獲得。今度は高原監督に指名された今井がPKを蹴ったが、ナジ・ウマルが反応して弾き出す。岡山U-18が最後のところで意地を見せて1-1のままアディショナルタイムに入ったが、学芸館が最後まで攻めの手を緩めることなくゴールへ向かい、90+4分に山田からパスを受けた田邉望がシュートを決めて勝ち越した。

 気持ちのこもった熱いバトルが展開された一戦は、岡山学芸館の選手たちの最後までゴールへ向かった気迫が勝る結末となった。

(文・写真=寺田弘幸)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 中国
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