パリ五輪世代のU-21日本代表、FW小田裕太郎V弾でU-23クロアチア代表に勝利

決勝ゴールを決めたFW小田裕太郎(写真=松尾祐希)

 3月23日、U-21日本代表がドバイカップの初戦でU-23クロアチア代表と対戦し、81分に生まれたFW小田裕太郎(神戸)のゴールを守り切って勝利を手にした。

 U-21日本代表にとって、大岩剛監督就任後初の海外遠征。そもそもパリ五輪世代にとっては、2019年11月のU-17ワールドカップとU-19アジア選手権予選以来となる国外でのゲームとなった。

 序盤から日本は苦戦。国内ではあまり目にしない大柄な選手を最終ラインとウイングバックに揃えてきた相手に手を焼き、攻撃のテンポがなかなか上がらない。決定機も何度かあったが、FW藤尾翔太(徳島)らが決め切れずに前半はスコアレスで終えた。

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 後半に入ると、前半以上にボールが動くようになったが、アタッキングサードで精度を欠いてしまう。あと一つ合えばという局面を何度も作ったものの、この日はゴールが遠かった。試合を押し気味に進めながらも終盤までスコアレス。そうした嫌な雰囲気を一掃したのが、小田だった。65分に左サイドハーフに投入されると、身体の強さを生かしたドリブル突破で相手を翻弄。73分に投入されたMF荒木遼太郎(鹿島)の援護射撃も受けながら、CBとSBの背後で何度も受けて相手に脅威を与え続けた。すると、81分。ゴール前で荒木がボールを受けると、一瞬の判断で絶妙なロブボールを最終ラインの背後に通す。「荒木にボールが渡ったら走ろうと思っていた。でも、本当にパスが出てきてびっくり。イニエスタかと思いましたよ」という技ありのラストパスに反応した小田が、相手GKを冷静に交わしてネットを揺らした。

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