兵庫県選抜U-18、青森山田とドロー DF菊池颯「きょうの出来は自信になった」

「公立の意地を見せる」5番DF菊池颯(兵庫県選抜U-18)

 ガバナーカップ兵庫ユースサッカー2022は大会2日目を実施。青森山田と兵庫県選抜U-18との一戦は両者譲らず、0-0の引き分けとなった。

 兵庫県は国体に挑むU-16県選抜の活動を終えてからも、定期的にトレセン活動を継続している。対象となるのは、ホストとして招待チームを迎える今大会のため。強豪校に所属する選手は全国大会出場という目標に現実味があるが、私立が上位勢を占め、公立高校が全国を狙うのは難しい。そうしたチームに所属する選手にとって、トレセン活動や今大会は大きな刺激になっている。「中学校の時は県外の高校からも声がかかっていたのですが、怪我もあったし、勉強もやらなければと思い、進学校を選びました。県内に残ると決めてから、県トレの活動で高めていこうという意識でやっていました。2年間ぐらいこの大会に向けてやってきました」。そう話すのは5番DF菊池颯(兵庫)で、この日の試合前は「公立の意地を見せる」と意気込んでいたという。

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 昨年度インターハイと選手権の2冠を達成した青森山田と対戦できるのは、自分たちの実力を示す格好のチャンスでもある。「監督からは、世代別代表のスタッフが来ていると教えて貰った。大学のステップアップにもつながるので、全員が個人のアピールの場として意識していました」(11番FW岡田大樹、神戸星城)。相手のミスにも助けられ、序盤のピンチを凌ぐと我慢強い守りからカウンターでチャンスを演出。前半17分には17番MF神谷友騰(滝川第二)からのパスを受けた7番MF西村太希(滝川第二)がカットインからシュートを放った。40分には左でのリスタートから、パスを繋ぎ、4番MF樋口雄亮(県立西宮)がミドルシュートを狙うなど、絶対王者と対等に渡り合った。

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▽ガバナーカップ兵庫ユースサッカー2022
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