「全員が個人のアピールの場として意識していた」11番FW岡田大樹(兵庫県選抜U-18)

 後半になると縦に速い青森山田の攻撃に苦戦。ロングスローとセットプレーを絶えず受けたせいで、自陣に封じ込められた。兵庫の見せ場は後半10分に見せた22番MF岸留生(滝川第二)のサイドチェンジから、西村が放ったシュートぐらい。後は、我慢の時間が続いたが、「しんどくても全員でやり切ろうと全員で喋りながら頑張った」と振り返る菊池を中心に跳ね返し、セカンドボールも集中を切らさず拾い続けた。14分には10番FW小湊絆のポストプレーから、8番MF小栁一斗がゴール前にパス。ニアに走り込んだ14番MF小野理竜がダイレクトで合わせたが、1番GK吉岡虎太郎(神戸国際大附属)が足で止めて、CKに。最後まで我慢強く戦い続けた兵庫が引き分けに持ち込んだ。粘り強さは対戦相手の小野が、「セットプレーを決めきれなかったのは気持ちの部分。相手の勢いに負けていた」と口にするほどだった。

 勝てなかった悔しさはあるが、青森山田と渡り合えたのは自信に繋がる。「このガバナーで結果を残せたら、この先でもサッカーを続けようと思っていました。今日の出来は自信になりました」と話すのは菊池だ。掴んだ自信を確かなものにするためにも、次の長崎U-18戦でも、勇敢に戦う。

(文・写真=森田将義)

▽ガバナーカップ兵庫ユースサッカー2022
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