ゴールを決めて喜ぶ大宮南(写真＝河野正)

　第65回関東高校サッカー大会埼玉県予選は16日、30校が参加して開幕し、1回戦14試合が行われた。昌平と西武台は高円宮杯 JFA U－18プリンスリーグ関東1部参戦中のため、出場していない。4月30日の決勝に進んだ2校が、神奈川県で開催される関東高校大会の代表権を獲得する。

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　大宮南は延長の末、狭山ヶ丘を2-1で下し、17日の2回戦で春日部東と対戦することになった。

　4-4-2システムの大宮南は、昨季のメンバーががらりと入れ替わり、フレッシュな顔触れで臨んだ。序盤は互いに縦に長いボールを蹴り上げる戦法を繰り返していたが、先制点はだんだんとパスをつなぎ始めたそんな矢先に生まれた。

　大宮南は前半10分、エースFW鈴木優人が右MF横川祐弥の縦パスから抜け出し、豪快に先制ゴールを蹴り込んだ。

　しかし前半の得点チャンスと好展開はこの一度限りで、先制点でやや受け身になったこともあり、芳しいリズムはあまり続かなかった。

　リードされた狭山ヶ丘は前半25分にDF岩片啓太朗、27分にFW山崎桜樂、34分にはFW田島楓也がそろって決定打を放ったが、いずれも枠に飛ばせず絶好の同点機をものにできなかった。後半3分にもMF権田智紀がミドルシュートを打ったが、GKの正面を突いた。

　逸機の連続だったが、狭山ヶ丘は2月の新人大会西部支部予選を制しただけに力がある。交代出場して3分後の後半13分、FW榎本英治がMF安重真人の縦パスを預かり、強烈な弾道のシュートを決めて同点とした。

　試合はこの後、一進一退の攻防が繰り広げられ、1-1のまま延長戦に入った。両チームとも後半から延長にかけ、次から次へと新しい選手を投入し、こう着状態の打開を試みた。大宮南は交代出場枠最大の7人、狭山ヶ丘も6人を送り込んだ。