大森学園は樋田颯を中心にスピーディな攻撃を展開(写真=多田哲平)

 前半は大森学園の粘り強いブロックを崩しきれなかった日大豊山だったが、後半17分、ついにその守備を打ち破る。藁谷が右サイドからカットインでDFをかわしゴールに迫る。1度はシュートをはじかれながらも、再度つま先でボールをプッシュし、見事にネットを揺らしてみせた。

 ただし、1点のビハインドを負った大森学園も黙っていない。なんとか追いつこうと、ここから猛反撃を見せる。

 大森学園は素早く相手を囲い込んでボールを奪うと、足の速さが光るFW9樋田颯(3年)を中心にスピーディな攻撃を展開。さらに2列目からも選手たちが飛び出し、畳みかけていく。度々日大豊山ゴールを脅かし、37分にはCKからヘディングでゴール寸前のシーンも作り出した。

 しかし結局同点ゴールを生むことはできず、日大豊山が1点リードしたまま試合は終了。

 最後まで反撃弾を許さず、いわゆるウノゼロで勝利した日大豊山が2試合連続の完封で、8強入りを決めた。17日の準々決勝では駒澤大学高等学校と対戦する。

(文・写真=多田哲平)

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