大森学園の指導にあたる安永聡太郎テクニカルダイレクター(写真＝多田哲平)

　その躍進ぶりは目覚ましかった。

　大森学園は第101回全国高校サッカー選手権東京予選2次予選2回戦で明大明治を1-0で下し、3回戦では都立東を3-0で破ると、準々決勝では昨年度全国ベスト4の関東一に金星を挙げて準決勝に進出。国士舘に敗れて惜しくも決勝への切符は逃したものの、2年連続の準決勝進出を果たした。

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　優勝候補の一角だった関東一を破っての準決勝進出となった今年度は、その成長ぶりをとりわけ示す大会だったと言える。後方から丁寧に組み立ててテンポの良いパスワークで相手を翻弄するパスワークは強豪校にも確実に通用していた。

　この躍進に欠かせなかったのが、安永聡太郎テクニカルダイレクターの存在。現役時代は横浜マリノスや清水エスパルスなどの他、スペインのクラブでも活躍し、引退後は解説者を務めながら、脳性麻痺7人制サッカー(CPサッカー)日本代表、SC相模原の監督を歴任してきた。

　そんな安永TDが大森学園に携わるようになったのは昨年末のちょうど選手権の時期。当時は週1ほどで練習に顔を出す程度だったというが、今年度の始動とともに本格的に指導にあたっている。

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