敬愛学園もMF三木喬貴のPK弾で一矢報いるも……(写真=多田哲平)

 ところが後半に入ると、敬愛学園にプレスを外されるようになり、押し込まれる時間が増加。度々ピンチを迎える。

 2分のFKでは敬愛学園のDF3川上楓生(2年)に際どいシュートを浴びせられ、3分にはFW9須藤勝秀(3年)の、5分にはMF14鈴木瑛太(3年)のミドルシュートでゴールを襲われる。さらに16分には相手FW10小笠原陸のシュートをGK1大吉健太(3年)が間一髪で凌ぐ危険なシーンも作られた。

 すると試合終盤の40分、ペナルティエリアに進入してきた相手FW18佐藤澪斗(3年)をファウルで止めてしまいPKを献上。これを三木に決められて1点を返された。

 それでもそれ以上の反撃は許さず、3-1で勝利。次戦の準決勝では、関東大会本選の出場権を懸けて専大松戸と対戦する。

 金子監督は「ベスト4の意義は大きい。次勝てば、とりあえず関東大会に出場できる。それによって子どもたちの道も開けてきますので。ここまでは力ませないように『自分たちのサッカーをやろう』『落ち着いてやろう』と声がけをしていました。ただ次は、もちろん力まずにあの子たちの良さを引き出せるようにしながらも、勝ちにこだわらせて頑張らせたい」と意気込んだ。

 一方で敗れた敬愛学園も好ゲームを演出。小笠原と須藤のスピーディな攻撃には迫力があり、MF7佐藤朝陽(3年)の機を見た縦パスは実に効果的だった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
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