習志野が敬愛学園を3-1で打ち破り4強入り!徹底したハイプレスが奏功

習志野はMF中屋天吾の先制ゴールで波に乗った(写真=多田哲平)

 令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選の準々決勝が5月5日に行われ、敬愛学園習志野が対戦。習志野が3-1で勝利を収めた。

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 際立っていたのがハイプレスだ。後方から丁寧につないで攻撃の糸口を探ろうとする敬愛学園に対し、習志野は前線から流動的なハイプレスで対応。相手にプレータイムを与えないよう素早く囲い込み、中盤のパスコースを遮断すると、ボールを奪ってからは鋭いショートカウンターを繰り出していった。

 このハイプレスで相手に主導権を渡さなかったのが、ひとつの勝因だ。習志野の金子大助監督は試合後に、事前の指示を明かしている。

 「敬愛学園さんはテクニックがあって、後ろから組み立ててくるのは分かっていました。なので、全体的に押し上げて前からプレスをかけていこうと事前に言っていました。相手は上手いので前では取れないかもしれないけど、次のボランチのところで狙っていこうと。そのファーストディフェンダーとセカンドディフェンダーの関係性、後ろから押し上げてコンパクトフィールドを形成しながら追い込んでいこうと、それが功を奏したのかなと思います」

 そうしてリズムを作っていくと、24分にMF6中屋天吾(3年)が敵陣を縫ってドリブルで持ち運び右足を振り抜く。このシュートが決まり、習志野が先制に成功する。

 さらに26分のCKでゴール前のスクランブルからFW10松村大輝(3年)が押し込み2点目を挙げると、その6分後の32分には、再びCKからさらに加点。前半のうちに3点のリードを得た。

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▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
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