S1リーグ初昇格の武蔵越生、東京成徳大深谷に3失点で黒星スタート

武蔵越生イレブン(写真=河野正)

 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2022埼玉県Sリーグが2日開幕し、今季S1リーグに初めて昇格した武蔵越生東京成徳大深谷との初戦に臨み、1-3で敗れた。

 4-4-2の陣形を編成した武蔵越生は、GK関根拓郎、DF須田櫂舟、MF吉田聖流という昨年からのレギュラーが3人先発。マイボールにすると、アンカーのMF佐藤祥太を経由して外から速くて鋭い攻撃を展開した。立ち上がりは攻守ともいいリズムで渡り合ったが、序盤に凡ミスから先制点を許した。

 前半11分に相手ゴールキックが自陣でバウンドし、守備陣が処理に手こずる隙を突かれて失点。前半アディショナルタイムには、左からのシュート性のクロスがそのままゴールイン。後半27分、途中出場のFW笛木亮成のゴールで1点を返したが39分に追加点を奪われ、昨季のS1リーグ4位の実力校に3失点。昇格初戦は黒星スタートとなった。

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 武蔵越生は昨季のS2Bリーグを14勝4敗の勝ち点42で制し、18試合で最少の15失点という堅陣を武器に昇格を果たした。

 しかし、この日は自慢の堅守が3失点。センターバックの沼田大知主将は「守りを崩されたわけではないが、ちょっとしたミスからやられたことを反省したい。S1初戦だけど緊張せずにプレーできたと思う。これからしっかりとチームをつくっていきたい」と先を見据えた。

 一昨年の第99回全国高校選手権埼玉大会直前に1年生ながら正GKに抜てきされ、初の決勝進出に貢献した関根も「先制された後はペースを握っていただけに悔しい」と試合を振り返ると、「去年までは先輩に頼っていたところもあるが、今年はみんなに頼られる存在となり、1試合ずつ大事に戦いたい」と3年生としての自覚と責任感をにじませた。

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