松本国際 vs 松本第一(写真=田中紘夢)

 後半も果敢に攻め立てる。60分、高城が左足を豪快に振り抜くと、ボールはクロスバーに当たってゴールに突き刺さった。さらに63分、途中出場の岸琢人が右サイドからカットインして左足一閃。大量7得点で相手を突き放した。

 一方の松本第一は前半をシュート0本で終え、ファーストシュートは60分だった。85分に丸山優斗が裏への抜け出しから一矢報いるも、反撃はこの1点のみ。ストロングポイントである前への推進力が影を潜めた。

 松本国際のインサイドハーフを務める矢越は、自身のボール奪取から2得点。プレスの強度については「相手に自由にやらせなければ後ろが楽だし、奪えればショートカウンターになるので強く意識している」と明かす。奪った後のシュートの技術も光ったが「日頃から居残りでいろいろな角度からシュートを練習している。その成果が試合で出た」と笑みを浮かべる。これで開幕2試合を終えて4得点。10番にふさわしいパフォーマンスを示しており、今季の顔となり得る存在だ。

 守備でも松本第一の反撃を1点に抑えた。前半にインサイドハーフ、後半にアンカーを担った三浦は「後半も攻撃の時間を増やすためにセカンドボールを拾いに行った。そこから矢越に入れて点にも繋がったので良かった」と手応えを口にする。

  昨季は9勝4分1敗と圧倒的な成績を収めたが、唯一敗れたのが松本第一だった。その相手にリベンジを果たし、連覇へと加速する。

(文・写真=田中紘夢)