瓊浦の好守の前に国見が苦戦を強いられながらも3-0で勝利

国見vs 瓊浦(写真=藤原裕久)

 県内3冠(新人戦・高総体・選手権)を今期の目標に掲げ、1月の新人戦で長崎総科大附と同時優勝し最初の1冠を獲得した国見。この県屈指の強豪に、一昨年の県新人戦ベスト8を最後に目立った成績を残せていない瓊浦が挑んだ一戦は、瓊浦の好守の前に国見が思わぬ苦戦を強いられながらも3-0で勝利した。

 立ち上がりから個の優位さを生かしてボールを動かしていくのは国見。両ワイドを下げ5バックで守る瓊浦に対して、サイドからは中村隼人・今林隆之介がクロスを送り、中央では中田敦士・川添空良が切れ込んでいく国見のハーフコートゲームで試合は進んでいく。一方的とも言える受け身の展開となった瓊浦だが、ここから驚異の粘りを発揮。

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 坂本直・浅野聡太・田牧優のCB陣を中心にチーム全員が徹底的に走って個の差をカバー。走ることで数的優位を作り、危険なシーンでは体を張って守る瓊浦の前に得点できない時間が続く国見だが、散発的な瓊浦のカウンターに対しては川久保幸之介や上田陽南太がしっかりと対処し付け入る隙を与えない。瓊浦が見せる予想以上の堅守に完全に攻めあぐねてしまった国見だが、サイドでの攻勢を落とさず攻め続けると前半終了間際に右サイドのクロスから、最後は今林が押し込んで先制し、1点を奪って後半へと折り返す。

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