PK戦ではGK柴田真之介が奮闘(写真=多田哲平)
そしてスコアレスのまま突入したPK戦では、GK1柴田真之介(3年)が奮闘した。1本目のキックを相手が外したのに続き、2本目のキックをこのGKがストップ。藤枝明誠のキッカーは2人連続で決め、結果的に柴田のセーブが後続のキッカーに精神的な余裕をもたらしたのは間違いない。
松本監督はPK戦を見据えてGKを変える選択肢も考えていたそうだが、「柴田本人に『やりたい』と言ったもんで、信じて使った」ことが奏功した。
最終的に藤枝明誠のキッカーは4人が成功し、この時点で4-2で勝利が確定。ベスト4進出を決め、藤枝東との準決勝に挑むことになった。
一方、惜しくも敗れた清水桜が丘も、その堅実さは藤枝明誠に劣らなかった。とりわけ1年生GK17高田翔の存在感は大きい。スケール感溢れるこの守護神は、52分の決定的なピンチを連続でストップし、58分のCKでも果敢に飛び出してゴールを死守。このGKの健闘なしに80分を無失点で終えられなかっただろう。また攻撃ではFW10松井胡太郎(3年)とMF8中澤音和(2年)の飛び出しが光った。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
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