後半にワンサイドゲームに持ち込んだ市立船橋が5発快勝!FW郡司璃来が輝きを放つ

FW郡司璃来は無得点もチャンスメイクで存在感を示した(写真=柏原敏)

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の1回戦。相まみえたのは、全国優勝経験9回、千葉県代表の市立船橋。過去最高ベスト8、無失点で県予選を勝ち上がってきた滋賀県代表の草津東

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 市立船橋は人材豊富な攻撃陣を抱えており、ドリブルが特徴のFW9青垣翔(3年)やMF11渡邉慎和ムセマ(3年)といった選手が得点に導けるかどうか。草津東はDF4篠原優太(3年)やDF5西村海希(3年)の2CBを中心とした堅守にFW18森優斗(3年)とFW11河野晟也(3年)の2トップが応える展開に持ち込めるかどうか。

 市立船橋は4-2-3-1システム、草津東は4-4-2システム。

 立ち上がりは球際の激しい攻防が続く。両者ともボール保持側に落ち着かせる暇を与えさせず、同サイドの狭い局面で主導権争いが続く。先に決定機を迎えたのは市立船橋。ビルドアップのミスを突いて右サイドからクロス攻撃。青垣がヘディングシュートを狙うも篠原に防がれたが、こぼれ球をMF15白土典汰(2年)が右足一閃で波状攻撃。だが、今度は西村がシュートブロックに入ってピンチを脱する。見応えのある攻防の5分間だった。

 その後も一進一退の攻防。

 15分にはFKからMF6北川礁(3年)が絶妙なコースを突くが、草津東のGK17西野勇太(3年)がファインセーブ。しかし、その時間帯辺りから強度を維持する市立船橋がジワジワと敵陣での攻撃回数を増加させていく。そして、18分に先制。球際の勝負に競り勝ち、MF7丸山侑吾(3年)が左サイドを縦突破。このクロスを青垣が流し込んで草津東の牙城を破る。その勢いのまま今度はカウンターから再び青垣。複数人を引き連れながらもドリブルで華麗にかわし、最後はGKもかわし、スライディングでシュートブロックした西村も切り替えして無人のゴールへシュート。だが、懸命に戻ったDF19梅辻奨(2年)が失点直前でかき出すビッグプレー。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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