米子北がDF野田徹生のゴラッソ弾など4発!高知は終盤に意地を見せるも及ばず

米子北のDF野田徹生が先制ゴールを決める(写真=柏原敏)

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦が7月25日に行われた。1回戦で高川学園(山口)を2-0で下した高知(高知)と、前回大会で準優勝を果たして今大会は2回戦からのスタートとなった米子北(鳥取)の対戦。

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 大勢の応援団が駆け付けた米子北。円陣を組む米子北の11人からは、応援に駆け付けた仲間たちに向けて「勝つ試合を」というような言葉も漏れ聞こえてきた。リラックスした表情が多く、この一戦を純粋に楽しもうとしているように見えた。その良いメンタル状況も影響しているのか、米子北は正確かつ判断の良いプレーが目立つ。個の能力に頼る派手さは決してなかったが、一つひとつのプレーからは基礎技術の高さと判断の良さを感じさせた。

 左サイドを例に挙げると、ビルドアップ時のポジショニングがスマートかつスピーディだった。相手FWの守備戦術を判断しながら、主将でSBのDF4野田徹生(3年)は幅を取る動きが素早く、CBのDF5倉田大雅(3年)は適切なバックステップを踏みながら深さをナチュラルに取り、10番でサイドハーフのMF10中井唯斗(3年)はCBとSBの動きに呼応しながら最適なポジションを取った。高知はプレスを試みようにも、掴まえどころのない距離を保たれたことだろう。

 一方、高知は10番を背負う主将のFW10角田颯磨(3年)がたくましかった。

 立ち振る舞いだけでもフィジカルに特長がありそうに見えたが、ポストプレーでは勇気を持って体を張り、スピードを活かした裏抜けは“俺についてこい”と背中でチームメイトに語りかけるような勇気を与える存在感があった。

 試合展開を振り返ると、立ち上がりに大きな動きはなかった。だが、少しずつ試合が落ち着き始めると米子北ペースになる。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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