四日市中央工vs米子北(写真=森田将義)

 それでも、「四中工はSBが凄く上がってチャンスメークをしていたので、そのスペースを使って行こうと意識していた」(野田)と奪ったら、素早く前方にボールをつけて攻撃を展開。14分には右サイドを抜け出した9番FW福田秀人がドリブルで深い位置まで進み、中にパスを入れると10番MF中井唯斗がシュート。22分には16番DF梶磨佐志のシュートで右CKを獲得。ライナー性のボールがファーに抜け、拾った野田から中井に繋いで上げたクロスがゴールに直接向かったが、1番GK鈴木廉太郎の好セーブに防がれた。

 四日市中央工としては押し込まれながらも、粘り強く耐えて攻撃に転じる流れは前日の山梨学院戦と同様。隙を見ては「前半から昨日みたいに僕が絶対に勝たせるという気持ちで挑んだ」という17番FW平尾勇人や10番MF川北琉雅が攻撃を繰り出して行く。前半終了間際には、ポストをかすめる野田のシュートや、8番FW小橋川海斗にフリーで打たれる場面もあったが、スコアレスでの試合展開は狙い通りだった。

【次のページ】 3回戦 四日市中央工 vs 米子北(3)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)