全国常連校・大津との決定力の差が表れたが、矢田竜介監督は「トータル的に見てもシュート数が多くてやり合えた」と手応えを示す。シュート数は8対8と互角で、後半に関しては相手に1本も打たせていない。大阪2部からの挑戦者として、プレミアリーグWEST のチームに対して堂々の戦いぶりを見せた。

 一方、大津の山城朋大監督は「楽にはいかなかった」と吐露。それでも後半はカウンターが得意な関大北陽に対し、「最後のブロックはできていた」と一定の成果を挙げる。攻撃では小林が2試合で3得点。チャンスこそ多くはなかったが、191cmの小林への警戒が強まることで、味方が空くシーンも見られた。本人は「自分が決めるよりも先に、チームに貢献しないといけない。やるべきことはやって、自分が取る時はしっかりと取るという意識でやっている」と語気を強める。

 大津はこれまでの2試合で、立ち上がり10分以内に先制点を奪っている。次の準々決勝ではタレント軍団・昌平と対戦。難敵相手にも早い時間で先手を取り、うまく波に乗りたいところだ。

(文=田中紘夢、写真=田中紘夢、会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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