前橋育英FW9小池直矢とハイタッチするGK12大澤脩人 (写真=田中紘夢)
前橋育英が押し込みながらもゴール前で、精彩を欠くと、終盤は米子北が盛り返す。序盤と同様にハイプレスを仕掛け、41分にはバイタルエリアの混戦から野田がミドルシュートを放つも、左へ外れる。その後も猛攻を続けたが、「攻めていた分だけリスク管理には神経を使っていた」と前橋育英のMF14徳永涼主将(3年)。ここまで3試合1失点に抑えてきた守備陣が粘り、シュートストップが得意なGK12大澤脩人(3年)を投入してPK戦に持ち込んだ。
両者とも今大会初めてのPK戦。先攻の米子北は、3人目のキックがバーに弾かれると、5人目のキックもバーに当たって枠の上へ。一方の前橋育英は4人全員が成功し、4-3で決勝進出を決めた。大澤のセーブは見られなかったが、「いつもベンチで盛り上げて、練習でも声を出してくれる。大澤が生んだバー2本だった」と徳永。最後はベンチメンバーも含めて全員が大澤のもとに駆け寄り、歓喜の輪を作った。
決勝では2度目の優勝を懸けて、帝京(東京)と相まみえる。長崎総科大附との初戦に勝利した後、2回戦は新型コロナの影響で対戦相手の磐田東が棄権となって不戦勝。そこから3勝を挙げてファイナルに辿り着いた。根津は「磐田東の分まで日本一を獲りたい」と意気込んだ。
(文・写真=田中紘夢)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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