豊国学園 vs 嘉穂東(写真=中倉一志)
得点後のキックオフで一気に豊国学園内に攻め込んだ嘉穂東は、そのままゴールネットを大きく揺らす。時間にしてわずか数十秒。あっという間の出来事だった。そして動きかけたと思われた試合も再び一進一退の展開へ。1分間の間に生まれた2つのゴールに惑わされることなく、両チームともに高い集中力を発揮してぶつかり合う。
そして勝負の行方を大きく左右する次の1点を奪ったのは嘉穂東。時間は後半25分。PA内で得た間接FKのチャンスにシュートを豪快にゴールネットに突き刺した。そして同点、逆転を狙う豊国学園の猛攻に対し、全員が身体を張ってゴールを死守。5分を数えたアディショナルタイムも耐え抜いたところで試合終了のホイッスルが鳴った。3回戦進出を決めて笑顔を浮かべる嘉穂東イレブンの表情には、難しい試合を勝ち切った満足感が溢れていた。
(文・写真=中倉一志)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選
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