福大若葉 vs 筑紫台(写真=中倉一志)

 延長戦も両者一歩も引かない展開が続いたが、時間の経過とともに、試合開始直後からフルパワーで戦い続けてきた福大若葉に疲労の色が見え始め、筑紫台を苦しめていた両サイドの突破が見られなくなっていく。それに伴い増えていく筑紫台の時間。ゴールに迫る回数も増えていく。このまま筑紫台が押し切るかという空気がピッチに漂い始めた。

 だが押し込んだ方がゴールを挙げるとは限らないのがサッカーというスポーツ。そして延長後半の5分。筑紫台の一瞬の隙を突いた福大若葉は合戸晴矢が起点となってチャンスメイク。最後は牧山大河がゴールネットを揺らした。そして1点を追って激しく前へ出る筑紫台の攻撃を耐えると、延長後半のアディショナルタイムにも追加点。激しくぶつかり合った熱戦を福大若葉が4-2で制した。

(文・写真=中倉一志)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選