飯塚 vs 筑陽学園(写真=中倉一志)

 その後はお互いに相手を潰し合う展開が続いたが、時間の経過とともに筑陽学園がボールを握るようになっていく。流れるようにボールをつなぐのは筑陽学園のスタイル。飯塚を押し込む展開が続く。筑陽学園にしてみればこの時間帯に追いつきたいところだったがゴール向かうパワーに欠け、押し気味に展開するもゴールチャンスにはつながらない。試合は飯塚が1点リードのまま後半へ折り返した。

 後半は再びお互いがつぶし合う展開に。相手のボールをカットすれば、次のボールを再び奪い返される展開が続いていく。状況を打開するために飯塚は個人技に長ける芳野凱斗にボールを集めるが流れは変わらず。筑陽学園もボールを落ち着かせられずに持ち味のパスサッカーを展開できない。試合はどちらのペースとも言えない膠着状態で時間だけが過ぎていく。しかし試合はこのままでは終わらなかった。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選