飯塚 vs 筑陽学園(写真=中倉一志)

 後半の35分。北野真平が送ったクロスボールに瀬戸千太郎がヘディングシュート。これが決まって筑陽学園はギリギリのところで追いついた。試合は延長戦へと進んで行く。そして試合はふたたび膠着状態へ。互いの勝利への想いが強いのだろう。局面でぶつかり合う両チームは、奪ったら奪い返すの繰り返し。互いにボールの落ち着きどころを見つけられず効果的に攻撃に繋げられないまま時間が過ぎていく。

 そんな流れを一発で変えたのは村井天(飯塚)。ゴール前で得たFKのチャンスに右足を振り抜くと、鮮やかな軌跡を描いたボールが豪快にゴールネットを揺らす。さらに延長後半の34分には筑陽学園のミスを見逃さずにそのままゴールへ。勝負を決める3点目をゲットして熱戦にピリオドを打った。

 さて、飯塚は昨年のインターハイ出場チーム。持ち味であるパスサッカーに個の力を加えて、大会2連覇とともに全国の舞台を目指して決勝戦のピッチに立つ。

(文・写真=中倉一志)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選