東海大福岡 vs 九州国際大付(写真=中倉一志)

 一方の九国大付はここまで無失点と堅守を誇るチーム。押し込まれる展開も、キャプテン米山凛を中心とする堅守で東海大福岡にゴールチャンスを与えない。そして20分を過ぎた辺りからじわじわと押し戻していく。左サイドにボールを集めて起点を作ると、激しく寄せてくる東海大福岡を引き付けてから反対サイドへ展開。縦に仕掛けて本来のリズムを刻みだす。互いに持ち味を前面に出してぶつかり合う前半はスコアレス。勝負の行方は後半へと持ち越される。

 そして後半は九国大付のペースで進む。交代出場の山本悠太の仕掛けからリズムを作ると、ピッチを幅広く使って東海大福岡を押し込んで行く。チームのタクトを振るうのはトップ下に構える濱田大夢。高い個人技と鋭いドリブルで攻撃の起点を作り、東海大福岡の注意を引き付けてサイドアタックを活性化させる。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選