東海大福岡 vs 九州国際大付(写真＝中倉一志)

　だが東海大福岡も簡単には崩れない。攻守にわたってアグレッシブにボールにアタックして九国大付の攻撃を跳ね返す。後半29分には九国大付の一瞬の隙をゴール前へ。得点かと思われたが惜しくもシュートはクロスバーを叩いた。

　そして後半の33分。九国大付にビッグプレーが飛び出す。右サイドでボールを受けた濱田大夢が2人のマークをドリブルで振り切ってペナルティエリアへ侵入。立ちはだかるディフェンダーをさらに交わして右足を振り抜九。次の瞬間、ゴールネットが大きく揺れた。値千金の先制点。勝利を大きく引き寄せる。

　だが粘る東海大福岡は諦めない。前への意識を強くして強引にドリブルを仕掛けて九国大付に襲い掛かる。アディショナルタイムにはGKとの1対1の場面も作り出した。だが無情にもシュートはポストの左へ。そして4分のアディショナルタイムの終わりを告げるホイッスルが鳴った。激闘を制したのは九国大付。8大会ぶり2度目のインターハイ出場を目指して決勝戦を戦う。

(文・写真＝中倉一志)