浦和東イレブン(写真=河野正)

 和光国際との1回戦をPK戦で勝ち上がった栗橋北彩は、相手の厳しいプレスやパスミスなども重なり、FW島田麗誠(2年)に生きたボールを預けられなかった。主将の新田海星(3年)と遠藤湊(2年)の両MFの仕掛けや、サイドへの長いボールなどで敵陣に進出しても、精度の高い最終パスを配給できず、3本のシュートしか打てなかった。

 平尾監督は無失点での快勝にも「思った以上にボールを持てた分、崩しの場面でミスが多かった。でも春先に比べれば少しずつチームは良くなっています」とうれしそうだ。

 昨年からのレギュラーは若原だけで、スター選手も不在だ。しかし左右のCKやFKのキッカーを担当し、精度の高いキックが魅力の岡村をはじめ、器用なMF真田杏蒔(3年)ら特長のある選手も多い。それだけにこれからの成長が楽しみだが、「対戦相手によって複数のシステムを使いこなし、柔軟な戦い方ができるチームにしたいですね」と指揮官は模索する。

 次は昌平との決戦になるが、「公式戦で昌平と戦うことができたら、チームの成長にもつながるので1、2回戦は絶対に勝ちたかった」と話す。昌平・藤島崇之監督は1回戦に続いてこの日も浦和東の試合を視察した。「この1週間いろいろ作戦を練って臨み、いい試合をしたい」と3回戦を待ちわびていた。              

(文・写真=河野正)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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