習志野 vs 東京学館浦安(写真=小室功)

 追いかける側に回った東京学館浦安だが、劣勢に立たされながらも選手たちの口から「まだまだ!」という声が飛び交った。それをピッチ上で表現した。

 決定機がなかったわけではないのだ。

 たとえば59分、右からのクロスに飛び込んだFW須賀涼太(3年)のヘッドは惜しくもゴールの枠を外れた。試合終了間際、左CKのチャンスを何とかものにしようと、GK石井宏樹(3年)が相手ゴール前まで駆け上がる。相手マークが分散した効果もあったのだろう。上背のあるDF星谷虎太郎(3年)がジャンプ一番、競り勝ち、起死回生の同点ヘッドか、というシーンを作り出した。

 東京学館浦安は最後まであきらめない姿勢を貫いた。だが、“1点”が遠かった。

 4強入りを果たした習志野が次に当たるのは強豪・市立船橋だ。振り返れば、昨年度の総体予選の準々決勝でぶつかり、1-0で勝っている。難敵中の難敵であるのは承知のうえだが、前回の再現とばかりに、臆することなく挑む。

(文・写真=小室功)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
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