FW郡司璃来は技ありシュートで先制点を奪った(写真=多田哲平)
先制点で波に乗った市立船橋は、そこからゲームを掌握。ポゼッションを得意とする習志野にボールを持たせず、テンポの良いパスワークから追加点を狙いに行く。
すると72分、左サイドからカットインを図った渡邉が相手に倒されFKを獲得。このFKでMF6北川礁(3年)の蹴ったボールに渡邉がヘディングで合わせて、リードを広げてみせた。マークを素早く剥がして決めた見事なヘディングシュートだった。先制点の郡司に続き渡邉も、中央学院との準々決勝から2戦連続弾となった。
市立船橋は最後まで習志野の長短織り交ぜたパスに見事に対応。DF13佐藤凛音(2年)とDF16内川遼(2年)の両SBは空中戦でほとんど競り勝ち、相手に攻撃のリズムを作らせなかった。
そして2-0で試合は終了。2018年以来の全国出場へ向けて歩を進めた市立船橋は、流通経済大柏を3-0で破って勝ち上がってきた日体大柏と、翌日の決勝で相まみえることになった。
一方の習志野も、長い時間でゲームを支配されながらも、ボールを奪ってからは高い確率で敵陣に押し入っていった。MF6中屋天吾(3年)の的確なパス捌きとミドルシュート、MF7田代暖眞(3年)とMF14木村颯真(3年)の鋭いドリブルは効いていた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選