岡山学芸館 vs 東岡山工(写真=寺田弘幸)

 推進力のあるドリブルで攻撃をけん引する10番の山田蒼は、チームの強みをこう話してくれた。

 「僕が左サイドからどんどん仕掛けてゴールに直結するプレーをしたいと思っていますし、右サイドには両足で蹴れるヤツがいるので、クロスもチームの武器です。あとはFWにガンガン前に行けるタイプがいて、ボランチで回収して一気に前に出ていけるところも強みかなと思います」

 要はどこからでも攻め込めるということだが、山田が「両足で蹴れるヤツ」と話した8番の岡本は「両足で質の高いキックを蹴れる選手」と表現した方が適切だ。右足のクロスが警戒されれば切り返して左足でシュートを放つことができ、プレスキックも両足で蹴ってゴールを演出できる。相手にしてみれば極めて厄介なアタッカーである。

 そして、最前線にはパワーとスピードを兼ね備える9番の今井拓人がいるが、その今井はケガをしていたこともあって準決勝はラスト15分だけのプレーだった。

 まだ余力を残して次週の準決勝、決勝に備えている岡山学芸館に、付け入る隙はあるのだろうか。

 「県大会での優勝はもちろんですし、全国ベスト4以上を目指しています」と力強く語った井上は、「準決勝までにセットプレーをはじめいろんなところをしっかりと擦り合わせていきたいと思います」と話している。

(文・写真=寺田弘幸)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)岡山予選
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