前半32分・高知8尼崎幸誠(3年)が先制ゴールを決める

 対して、2年連続3回目のインターハイ出場を目指す高知中央は両ウイングを配する「4-3-3」。GKは1浅井大空、4バックは右から2笹岡颯太(3年)、キャプテンの5小寺智尋(3年)、12木村斗貴(2年)、佐藤亮介(3年)。中盤はアンカーが6片山良雅(3年)、インサイドハーフが右に14和氣有祐(3年)、左が14鎌倉陸(3年)。3トップは右から中西拓斗(3年)、高城有陽(3年)、小林涼晟(3年)が入った。

 試合はビルドアップで組み立てる高知。その攻撃を跳ね返した勢いで3トップを中心に縦に仕掛ける高知中央の構図で始まる。しかし高知中央・近藤健一朗監督が「高知さんは守備が一切崩れず、カバーリング能力が高かった」と振り返った通り、高知は「自分では当たり前だと思っている」角田の前線からの守備連動が機能。10分こそロングカウンターから左サイドからのインナーオーバーラップを仕掛けたDF佐藤に際どいシュートを撃たれたものの、以後は堅牢な壁を築き続けた。

 そして返す刀で20分には角田、21分には神谷がシュートを放った高知は迎えた32分、ついに歓喜の瞬間を迎える。右サイドに流れた角田がオーバーラップした西本へパス。そして西本がグラウンダーのクロスを流し込むと、逆サイドから入ってきた尼崎が右足でゴール。「セカンドボールを拾ってからの二次攻撃でスペースを突く狙い通りの形」(大坪裕典監督)で先制点を奪った。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選