右サイドを駆け上がる高知中央DF2笹岡颯太(3年)

 後半に入ると相手ポゼッションにプレスをかけられなくなってきた高知中央が作るギャップを高知が次々と突く展開に。後半10分に左サイドから「昨年より責任感が強くなった」松井が蹴った直接FKのこぼれ球を「いいところにボールが来たので押し込んだ」森が押し込み2点目を奪うと、29分にはミドルレンジから神谷が左足を振りぬくビューティフルゴールで3点目。その後は一矢を報いんと前がかりになる高知中央の攻撃を抑えきり、3-0のスコアで高知がインターハイ出場を決めた。

 昨年の選手権では初戦で堀越(東京A)に1-2で敗戦した高知。その堀越戦にフル出場でシュート0に終わった角田は試合後こう話す。「全国では無失点に抑えつつ得点を意識したいし、その存在が自分になれれば」。その先にあるのは、3年前に先輩たちがあと1勝届かなかった彼らの大目標「全国ベスト8入り」である。

 

 (文・写真=寺下友徳)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選