大津vs慶誠(写真=井芹貴志)
3分、大津は田原瑠衣がドリブルで持ち込んで相手を引きつけ中馬颯太へつなぐと、これをうまく持ち替えた中馬が右足で決める。早い時間の先制でさらに前にパワーをかけた大津は7分、中央からコンビネーションで慶誠の守備ブロックの間を取りながら右へ展開、高い位置まで顔を出したサイドバックの坂本翼がえぐってマイナスに折り返し、準決勝で先制点を決めた山下景司が右足で合わせ2-0とする。
その後も個の技術の高さや出足の早さで上回る大津がボールを保持して優位に試合を進め、10分に田原、12分に小林俊瑛、13分には山下が左からクロスと、ボールを奪われてもすぐに奪い返す前線守備で、攻撃を必ずフィニッシュで終わらせる徹底ぶり。
慶誠も最後の部分では体を寄せるなど耐えて追加点を与えず、ルーズボールを奪えた場面では前線の村上誠将やアウトサイドの甲斐勇太、前田龍心をスペースに走らせる配球でエリアを回復しようと試みる。しかし大津はダブルボランチの下がり目にポジションを取って「全体を下げずにボールを奪うことを意識した」という浅野力愛や最終ラインのスライドで対応、慶誠に攻撃の時間を作らせず、前半のアディショナルタイムには、小林や田原、浅野が絡んで左サイドを崩し、田辺幸久が左足でゴール。3-0で折り返した。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選