大津vs慶誠(写真=井芹貴志)
後半に入っても大津ペースで試合が進む中、「引いてしまうと足元でボールを受けられ、前を向かれてアプローチが遅れる」という古木裕監督の檄が入った慶誠は、アグレッシブな姿勢を取り戻して高い位置からプレッシャーをかけつつ、自陣ではGK村中昂星が好反応でしのぐ。
しかし55分、大津は交代出場の香山太良と山下基成で左サイドを突破、中央への折り返しを小林が決め4点目。さらにクーリングブレイク明けの58分には小林のポストワークから山下基成が自らドリブルで運んで右足で決め、5-0。
終盤にかけては慶誠も意地を見せ、62分にはキャプテンの山下大斗からボールを受けた植田湧大郎、65分に前線プレッシャーから山下がシュートと得点機を迎えるものの、大津はGK西星哉がブロック。その後は西に代えて南太童を投入、最後まで慶誠の反撃を許さなかった。
初の決勝進出を果たしながら大差で敗れることになった慶誠の古木監督は、「これが実力、個のレベルの差」と苦い表情。選手たちを称える一方、「ここまでは最低でベスト4、昨年それをクリアして今年は決勝進出を目標にやってきたけれど、ここからはどうやって大津を倒すか、ということに思考を変えていかなければいけない」と、この試合を契機に次のフェーズに足を踏み入れていく決意を口にしていた。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選
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